概要

はじめに

 立川地区では、県の学校・家庭・地域連携推進事業を活用し、令和4年度より立川みらい塾(かえるの学校)を発足しました。年間を通して、豊かな体験活動を提供することにより、ふるさとの良さを再確認するとともに、自己肯定感の育成、親子の絆を深める機会になればと考えています。

かえるの学校とは?

 かえるの学校の「かえる」には、生き物のかえるのほかに、次のような意味が含まれています。

1 内子の豊かな自然環境の中で育った子供たちが、将来、内子に帰る。

2 普段できない様々な体験に挑戦し、自分自身を変える。

3 親子で過ごすことで、親子の絆について振り返る。

4 山から染み出た湧き水が、田畑を潤し、川から海へ流れ、そして蒸発して雨となり、循環(還る)していくという自然の仕組みを学ぶ。

 かえるの学校は、スタートしたばかりですが、地域の大人が協力して、内子町の子供たちのために役立つ学びの場を提供していきます。

取組紹介

10月9日(日) 稲刈り体験

2022年11月1日 09時23分

8月に予定していた「田んぼの生き物観察会」は、荒天のため中止となりました。

今回は、第3回「稲刈り体験」の様子をお知らせします。

この日は、近隣の学校から5組、合計11名の親子の参加がありました。

まず最初に、6月に植えた稲の生長を振り返りました。

<稲の生長>

(1)(2)

(3)(4)

(1) 6月11日(田植え)3本、4本、5本、10本の株に分けて植えました。

(2) 7月12日 3本→26本 4本→28本 5本→33本 10本→21本

(3) 8月12日 3本→28本 4本→31本 5本→36本 10本→31本

(4) 9月18日 3本→27本 4本31本 5本→35本 10本→28本

この結果から、田植えに適した苗の株は、4本または5本ということが分かりました。

また、10本の株は、思ったほど育たないことも一つの発見でした。

 

<お茶碗一杯にお米の粒はいくつある?>

続いて、お茶碗一杯のごはん粒を数えてみました。

最初の予想では、500粒、800粒、1000粒、1500粒、2000粒といった数が挙がりましたが、果たしてどうでしょう。

みんなで手分けして、数えました。

    

330+300+695+380+685+340+318+443+270=3761

みんなの予想を超えて、合計3761粒ありました。

お茶碗一杯で、こんなにたくさんの米粒を食べていたのですね。

時間のかかる作業でしたが、中には「意外と楽しい」という保護者の声も。

 

<稲刈り体験>

続いて稲刈り体験です。稲刈りに使うのは、のこぎり鎌。稲の持ち方や鎌の使い方を確認して、いざ稲刈りに。ザクッ、ザクッという感触を確かめながら稲を刈っていきました。7~10束の稲をまとめて、わらでしばります。地元の方にコツを教えてもらいながら作業を進めました。そして、最後に稲の束を稲木に架けて天日干しにします。こうやっておいしいお米ができるのですね。最近は、稲木の光景も少なくなってきましたが。

  

 

<どれくらい実ったかな?>

次は、一束(約35本)の稲にどれくらいのお米ができているか調べます。

ごはん粒を数えたときの様に手分けして数えてみると、1本の稲に約110粒、一束には約3500粒のお米ができていました。

つまり、一束でお茶碗一杯分のごはんが食べられるということが分かりました。

 

 

<ツイストパンを焼きました!>

最後に、ツイストパンを焼いて食べました。竹の棒にパンの生地を巻き付けて炭火で焼きます。がんばったご褒美といったところでしょうか。

自然の中で食べるツイストパンの味は、最高でした。

 

<児童の感想>

〇 お米を数えるとき、と中でとてもいやになったけど、最後まで数え切れてうれしかったです。

〇 稲を刈るとき、しばるとき、稲木にかけるとき、とってもたいへんだったけどいい経験になったのでよかったです。

〇 みんなと協力してお米を数えたりしてとても楽しかったです。

〇 いろいろな体験をさせていただき、半日があっという間に過ごせました。ありがとうございました。

参加していただいたみなさん、お手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。

「楽しくて」「ためになる」かえるの学校の取組は、まだまだ続きます。