概要

はじめに

 立川地区では、県の学校・家庭・地域連携推進事業を活用し、令和4年度より立川みらい塾(かえるの学校)を発足しました。年間を通して、豊かな体験活動を提供することにより、ふるさとの良さを再確認するとともに、自己肯定感の育成、親子の絆を深める機会になればと考えています。

かえるの学校とは?

 かえるの学校の「かえる」には、生き物のかえるのほかに、次のような意味が含まれています。

1 内子の豊かな自然環境の中で育った子供たちが、将来、内子に帰る。

2 普段できない様々な体験に挑戦し、自分自身を変える。

3 親子で過ごすことで、親子の絆について振り返る。

4 山から染み出た湧き水が、田畑を潤し、川から海へ流れ、そして蒸発して雨となり、循環(還る)していくという自然の仕組みを学ぶ。

 かえるの学校は、スタートしたばかりですが、地域の大人が協力して、内子町の子供たちのために役立つ学びの場を提供していきます。

取組紹介

2月18日(土)炭焼き体験1

2023年3月3日 12時11分

1日目(2月18日)

 雨が降りそうな空模様でしたが、雨雲の画像とにらめっこしながら実施することにしました。

 この日は、炭焼きのメインの活動になります。

 町内から合わせて5組の親子と国際交流協会から5名の外国人のみなさんに来ていただきました。

 また、会場には知人からこの日のために寄贈いただいたバルーンアートが飾り付けられ、雰囲気を盛り上げていました。

 

 参加者で自己紹介をした後、さっそく炭焼き体験の開始です。

 木炭、竹炭、もみがらの燻炭の3種類の炭と、家庭から持ち寄った果物等で飾り炭を作ります。

 最初に、ブリキの缶に飾り炭用の材料を入れていきます。

 ミカン・バナナ・サツマイモ・カボチャ・イガグリ・マツボックリ・・・いったいどうなるのでしょう。

  続いて、木炭、竹炭、もみがらの燻炭の準備です。

 前日から地域の方がドラム缶の窯を設置していただいたおかげで、手際よく作業に入ることができました。

 木炭と竹炭はドラム缶を使って作ります。ドラム缶の中にそれぞれ木材と竹を入れ、間に飾り炭用のブリキ缶をはさむようにして入れていきました。

 続いて、たき口を作って材料の手前に火をつけます。

 ドラム缶の中の材料に火が燃え移るまでがなかなか大変でした。

 参加者で交替しながら焚口付近を煽ぎ、火の勢いを強めていきました。

 火をつけてから2時間ほどでようやくドラム缶の中の材料に火が移り、あとは気長に待つだけになりました。

 もみがらの燻炭の方は、地面に掘った穴にもみがらを入れ、火をつけ、熾火ができたところへもみがらをかぶせ、火を広げていく作業になります。農家の方は、昔からこのやり方でもみがらの燻炭を作っておられるそうで、作り方やその使い方など勉強になりました。

 ちなみに画像に移っている煙突のような竹の仕組みは、木酢液、竹酢液を取るためのものです。

 その場で煙が竹の筒を通る際に冷やされて、ポタポタと液になって集まっている様子を見ることができました。

 お昼は、地元の方が用意してくださった材料で、焼き芋、鮎飯、おにぎり、ピザを楽しみました。

 自然の中でみんなで食べるご飯は格別の味でした。みんなの笑顔もはじけます。

 焼き芋は、ベニハルカという種類の芋を使っていて、焼き上がりがホクホクで、大学芋のような味と甘さでした。

 お昼を堪能した後は、今後の予定の確認です。

 当初は、翌日にでき上った炭を取り出す予定でしたが、明日は雨予報。そのため、予備日の24日(土)に炭の取り出し作業を行うことにしました。

 ドラム缶の火はずっと焚いておかないといけないので、地域の方がこの日は夜遅くまで火の番をしていただきました。

 陰で支えていただいている皆様にも本当に感謝です。